スティーブくんと一緒

スティーブくん(バイクの愛称)とイチャイチャする毎日の記録なのにゃー

荘川といえば

昨日のツーリングで、岐阜県荘川という場所に在る、道の駅に寄った。

気温11度という電光掲示をみて

一層寒さを感じていたので、

ヤマハがウインカーをだしてくれて、ホッとした。

 

トイレに行って用を済ませ

買う気もないのにお土産売場をひやかし

自動販売機で温かい飲み物を買った。

両手で包み込みながら

なんとなく4人が集まっておしゃべりする。

そういえば、今日はスモーカーがいない。

 

荘川は、桜をみるために春に来るけど

道の駅にバイクで寄ったのは初めてだ。

もっぱら、高速道路で通過することが多い。

 

 

30年前は、高速道路も道の駅も無かった。

荘川まで、今も入り浸っているバイク屋さんのツーリングがあった。

10台くらいのなかに、ちょっとやんちゃなKさんも参加していて、

世間知らずの私は、武勇伝やうわさを聞いていたので、

関わらないようにしようと思い、目を合わせないようにしていた。

御母衣ダムを過ぎて、いくつかのくねくねを越えたとき

連なっていた私たちのバイクのグループが

一台のスカイラインを追い越した。

私はへなちょこなので、先頭から3台目。

ついていくのがやっとだった。

そのときも、対向車にびびり、なかなか追い越せずにいた。

スカイラインは、へなちょことみて、蛇行したり、スピードを落としたり、

嫌がらせをしてきた。

そのとき、2台ほど後ろにいたKさんが、

さっと前に出て、スカイラインに蹴りをいれた。

私は震え上がった。

Kさんも怖いけど、スカイラインの運転手がどんな人物かわからない。

しかし結果、スカイラインは左に寄せて停車した。

そして私たちのグループをやりすごした。

私は必死にみんなの後を追った。

しばらく走って、荘川の大きな交差点にあるおそば屋さんで

お昼ご飯を食べるために止まった。

そのとき初めて、Kさんの目を見て、御礼を言った。

「さっきはありがとうございました。」

「おお。あぶなかったさかい。」

思ったより優しい目だった。優しい人だった。

そして、やっぱりやんちゃなんだと思った。

うわさなんか、あてにならない。

人がどう言おうと、この人はいい人だと思った。

 

そのあと、一度もKさんとツーリングに行く事はなかった。

だから荘川といえばKさんを連想する。

Kさんの乗っていたsteedを思い出す。

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私のバイクの愛称はスティー