深夜徘徊
最近、夜の国道の山間部を走るバイクがいる。
とてもうるさい。
マフラーがうるさいヤツに交換されているようだ。
空吹かしがうるさい。
せっかくの楽器を演奏する者が台無しにしている。
そんな感じです。
先程、近所のお友達と
道端でおしゃべりしたけれど
星空の下で
涼しくて
ふと
スティーブくんと出かけたいと思った。
お友達にそう言うと
深夜徘徊だよと言われた。
おお
行くあてもなく彷徨う中年は
徘徊扱いか。
残念な思いで家に帰って
育てているアボカドを見たら
葉っぱが広がってきている。
アボカドは徘徊できない。
与えられた領域で根や葉を伸ばすのみだ。
私だって考えてみると
与えられた領域で右往左往している。
世界は広いと思っているけど
アボカドの世界もアボカドにとっては広いかもしれぬ。
確信をもって言えるのは
スティーブくんは、世界の広がりを
与えてくれたということだ。