好きな自分
昨日、本をちょっと片付けた。
本棚に収まりきらず、上に積んであったなかから
買ったけど読んでいなかった本を何冊か確認した。
そのなかで
平野啓一郎さんの新書で
「私とは何か」という一冊が気になった。
先日「マチネの終わりに」を観て
いろいろ考えたあとだったからだ。
ざっくりいうと、「分人」という考え方について書かれていた。
環境や相手によって「私」は変わる。
階層になっているとも考えられる。
多重人格というのとは違い、「分人」はそれぞれが重なりあっていたり
はっきり区切られていたりするが、ひとつの「私」である。
そして、この「分人」という考え方のもとで考えると
愛とは、相手の存在が
あなた自身を愛させてくれることだ。
そして同時に
あなたの存在によって
相手が自らを愛せるようになることだ
と書かれていた。
スティーブくんといるときの自分が好きだ。
バイクの仲間といるときの自分が好きだ。
スティーブくんがどうかわからないし
仲間がどう思っているかわからないけど
これは愛だと思った。
平野啓一郎さんのことも愛しはじめているかもしれない。