ソロでないツーリング
30歳から48歳くらいまでは、ほとんどソロでツーリングしていた。
一人で走る楽しみは、何にも代え難い。
どんなに気が合って楽しい仲間とのツーリングでも、やっぱり一人で走るツーリングの楽しさとは違う。
自分のペースで走ることで、夢中というか無心というか、スティーブくんの息づかいを感じながら一体になる、集中した状態になる。
雑念が飛んでいくというか、雑念を置き去りにするというか。
お昼ごはんのメニューを考えながら走るのも楽しいけれど、運転することだけに集中するというのが、楽しいのだ。
そんな私で、今でも基本的にそんな私なのだが
複数で走るのも、楽しいなと思うようになった。
あるとき、6台が連なるツーリングの途中
安房トンネルを抜けた瞬間、短い虹がかかっていた。
あ!と思ったが、待ち受けるコーナーに集中した。
しばらく行くと
何かの花の香りがした。
休憩のために立ち寄った道の駅で、
私たちは虹の話をした。
香りを放っていた花の話をした。
小さな感動が共鳴して増幅された感じがした。
運転中は、基本(会話しながらツーリングしている人もいます)会話しないけれど、あとで確認し合うことが、何か「別のお楽しみ」なのだ。
残念ながら、
みんなが気付いていたことに気付けなくて、悔しかったことも多いけれども!