古いということ
スティーブくんは31歳。
私との付き合いは、23年くらいか。
4年ほど前までは、
ソロで50キロ圏内を散策している程度だった。
長距離ツーリングに行くようになったきっかけは
高校の同級生のライダー友達が誘ってくれて
能登にツーリングに行ったことだ。
その日はとても暑い日で
久しぶりの遠出で
休憩の頻度が高いツーリングだったけど
スティーブくんの
レギュレータが力尽きた。
もともと放熱しにくい構造のタイプだったし
とにかく暑い日だった。
アクセルを開けても反応しなくなり
ついにはコトリと止まってしまった。
同行していたみんなが、ちゃんと構造や仕組みを理解していて
いつもメンテナンスを自分でやっているような人々だったので
すぐ応急処置してくれた。
でも結局は途中のバイク屋さんに預けて
友達にタンデムしてもらって帰宅した。
申し訳なかったけど、ありがたかった。
スティーブくん31歳。
その後は快調。
でも、古いという事はいつ何があっても
おかしくないということだ。
あのトラブルから
ソロツーリングの行き先を決めるとき
携帯電話がつながるところを選ぶようになった。