スティーブくんと一緒

スティーブくん(バイクの愛称)とイチャイチャする毎日の記録なのにゃー

ファミリープロジェクト

私には先の大戦で特攻隊で死んだ伯父がいる。

その人は、昭和18年から26ヶ月の間、ほぼ一日一首として

短歌っぽいものを遺した。

終戦後、きとくな方々が選び、手を加え「若鷲の賦」という本を出版して

くださった。

今年、祖父母の33回忌の法事があるのだが

そのときに伯父の書いたものをそのままの内容で冊子にしようと

何かのときに何かのながれでそうなった。

確か昨年の春ごろに、印刷屋さんに見積もりをしてもらった。

伯父の書いたものは紙も劣化しているし、鉛筆もかすれてきているし

仮名遣いとか漢字とか、私にはさっぱり読めない。

やるぞと豪語したわりに判読すらできないので、とりあえず母に

書き写してもらった。

その母もよくわからない部分が多くて、博識の知人にお願いして

助けていただいた。

そうして2冊のノートを預かって、はや半年以上。

いよいよお尻に火がついてきたので

今年に入ってから、コツコツ打ち込んでいる。

集中力が続かないので、2時間くらいだけ。

 

当時十代の伯父が、訓練のときに感じた事や郷里を思う気持が

綴られている。と同時に、いまだったら炎上しますよとツッコミたくなる

天皇陛下万歳大和魂を鼓舞する言葉もたくさんある。

さぞかし上官に見られることを意識していたことだろう。

小矢部川立山や、私の祖父母や伯母たちのことが書かれていて

胸をうたれる。

また、飛行機乗りだったので、操縦しているときの気持がうたわれていて

ちょうど私がスティーブくんを走らせているときの気持みたいだ。

勇ましい言葉が連ねられているが

一生懸命、御楯となることは親に孝行することなのだ

とか、兄弟姉妹や故郷の山河を護ることなのだと、

自分に言い聞かせているように感じる。

 

もう絶対戦争はいけない。

そういう思いを受け取った気がする。