ステップ
この前のイベントの最終日に
もう片付けが始まる時間に行き
NIKENにタンデムで乗せて欲しいと発言してみた。
私が運転してみたいのはやまやまだが、公道を走るには免許が必要だ。
みんな、及び腰である。
試乗車といっても、自己責任だ。
でも、勇気とサービス精神のある社長が
しぶしぶながらヘルメットを取り上げた。
私はぴょんぴょんと跳ねながら(心の中)ヘルメットを被り
NIKENに近づいた。
社長がエンジンをかけて、地面に足をつけて踏ん張る。
私はステップに左足をのせて
右足を華麗に右ステップに置く
はずだったが、後ろのライトかウインカーに
したたかに足首をぶつけてしまった。
当然NIKENは、衝撃で揺れる。
周りで見ていたみんながどよめく。
社長は、予想していたのだろう。
冷静にオイオイと笑い、ちょっとタンデムシートに乗るように
指示してくれた。(運転者エリアにお邪魔していた)
みんなの失笑をかいながらも、NIKENは走り出し
ほんの5分くらいだか、ぐるっと公道を走行した。
社長は、スラロームをしたり深くバンクしてくれたり
NIKENの性能を堪能させてくださった。
なんとか振り落とされることなく戻った。
ヘルメットを脱いで、社長は開口一番、
反対側に体重かけたら、曲がれんだろう!
そう。深いバンクが怖くて、のけぞってしまっていたのだった。
みんなにバイク乗りのくせに!と叱られたのであった。